ここはふくろうの住む森がいっぱいの世界、『アウランド』
ふくろうたちは、毎日ほのぼの暮らしていました。
そんなある日のこと。
「大変だーーーーー!!」
1羽のふくろうが慌ててみんなの下へ。
「アイツが・・・アイツが森の入り口に・・・!!」
なんと! ふくろうの天敵、カラスが森にやってきたようです!
『ふくろうの染物屋』の出来事以来、ふくろうを目の仇にしているカラス。
どうやらカラスは新しい住処を探しているみたい。
「カラスがこの森を気に入って住みついてしまったら、
ボクらは出ていかなきゃいけない…」
「せっかくみんなで仲良く暮らしていた居心地の良い森なのに…」
とりあえず今日のところは自分の山へ帰っていったようです。
ふくろうたちは夜のうちに作成会議をすることにしました。
「きっとまたカラスは来るよね。どうしよう」
「カラスは夜になると自分の山へ帰っていく。
この森を夜でいっぱいにすれば、カラスは気味悪がって来なくなるんじゃないかな」
「それは良いわ! 魔女にお願いしてみましょう。
あの人ならすぐに夜を作ってくれるわよ」
「でもなぁ…あの人は気まぐれだからなぁ…
カラスが気味悪がって来なくなるまで手伝ってくれるかな」
どうやら魔女だけでは、この森を守るのは難しいよう。
ふくろうたちは頭を抱えました。
「あっ! あの子は!?」
1羽のふくろうが閃きました。
「この前森に来た女の子。
あの子もちょっぴり不思議な力が使えたよ。
一緒に遊んで仲良くなったし、いつもボクらに会いに来てくれる。
あの子なら力を貸してくれるよ」
「そうね! あの子はいつもワタシたちに優しいもの」
「まだ起きてると思うから、ボク頼んでくるね!」
・・・
女の子の下へ行っていたふくろうが帰ってきました。
「どうだったの?」
「ばっちり! ボクらと一緒に森を守ってくれるって!」
ふくろうたちはみんなホッとしました。
でも、女の子や魔女に頼るだけでいいのでしょうか。
夜が更けるにつれ、段々と頭の冴えてきたふくろうたち。
「ボクらもできることをしよう」
「そうだね。昼は女の子と魔女にお願いして、
ボクらは夜にできることをしよう」
「夜はカラスもいないし、何ができるかしら・・・」
誰かがボソッと言いました。
(アウランドにふくろうの森はいくつある?)
ふくろうたちの目の色が変わりました。
『夜の狩人』と称されるに相応しい色に。
可愛い見た目をしたふくろう。
けれど決して忘れてはいけません。
彼らが猛禽類である・・・っと! 少しおどろかせてしまいましたかね。
コホン! 改めまして・・・
『OWLAND(アウランド)』では
あなたはある森に住む1羽のふくろうになり、
仲間や女の子、魔女の力を借りて
自分たちの森、ほのぼのライフを守り抜こうとする物語。
ここまで読んでくださった皆さんに
この物語をハッピーエンドに導くコツをひとつお伝えしましょう。
「昼をかわし、夜に仕掛けろ」
最後の1ページがハッピーエンドになることを願っています。。
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