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執筆者の写真こみち

【ストーリー】

更新日:2020年5月19日

ここはふくろうの住む森がいっぱいの世界、『アウランド』


ふくろうたちは、毎日ほのぼの暮らしていました。

そんなある日のこと。


「大変だーーーーー!!」


1羽のふくろうが慌ててみんなの下へ。


「アイツが・・・アイツが森の入り口に・・・!!」


なんと! ふくろうの天敵、カラスが森にやってきたようです!

『ふくろうの染物屋』の出来事以来、ふくろうを目の仇にしているカラス。

どうやらカラスは新しい住処を探しているみたい。


「カラスがこの森を気に入って住みついてしまったら、

 ボクらは出ていかなきゃいけない…」

「せっかくみんなで仲良く暮らしていた居心地の良い森なのに…」


とりあえず今日のところは自分の山へ帰っていったようです。

ふくろうたちは夜のうちに作成会議をすることにしました。


「きっとまたカラスは来るよね。どうしよう」

「カラスは夜になると自分の山へ帰っていく。

 この森を夜でいっぱいにすれば、カラスは気味悪がって来なくなるんじゃないかな」

「それは良いわ! 魔女にお願いしてみましょう。

 あの人ならすぐに夜を作ってくれるわよ」

「でもなぁ…あの人は気まぐれだからなぁ…

 カラスが気味悪がって来なくなるまで手伝ってくれるかな」


どうやら魔女だけでは、この森を守るのは難しいよう。

ふくろうたちは頭を抱えました。


「あっ! あの子は!?」


1羽のふくろうが閃きました。


「この前森に来た女の子。

 あの子もちょっぴり不思議な力が使えたよ。

 一緒に遊んで仲良くなったし、いつもボクらに会いに来てくれる。

 あの子なら力を貸してくれるよ」

「そうね! あの子はいつもワタシたちに優しいもの」

「まだ起きてると思うから、ボク頼んでくるね!」


・・・


女の子の下へ行っていたふくろうが帰ってきました。


「どうだったの?」

「ばっちり! ボクらと一緒に森を守ってくれるって!」


ふくろうたちはみんなホッとしました。

でも、女の子や魔女に頼るだけでいいのでしょうか。

夜が更けるにつれ、段々と頭の冴えてきたふくろうたち。


「ボクらもできることをしよう」

「そうだね。昼は女の子と魔女にお願いして、

 ボクらは夜にできることをしよう」

「夜はカラスもいないし、何ができるかしら・・・」


誰かがボソッと言いました。


(アウランドにふくろうの森はいくつある?)


ふくろうたちの目の色が変わりました。

『夜の狩人』と称されるに相応しい色に。

可愛い見た目をしたふくろう。

けれど決して忘れてはいけません。

彼らが猛禽類である・・・っと! 少しおどろかせてしまいましたかね。


コホン! 改めまして・・・


『OWLAND(アウランド)』では

あなたはある森に住む1羽のふくろうになり、

仲間や女の子、魔女の力を借りて

自分たちの森、ほのぼのライフを守り抜こうとする物語。


ここまで読んでくださった皆さんに

この物語をハッピーエンドに導くコツをひとつお伝えしましょう。


「昼をかわし、夜に仕掛けろ」


最後の1ページがハッピーエンドになることを願っています。。


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